
「溜息3秒」という名前のデスクペンがある。
動画を見てもらえば分かる。
ボールペンがスタンドに収納されるのに3秒かけてゆっくり沈む。
スタンドとペンの隙間がわずか20ミクロン。なので、空気が少しずつ抜けてこんな動作になる。
このペンスタンドを3個買った。
勤め先の不動産屋の接客カウンターに置くためにね。
会社の経費ではなく、俺が自腹で買った。
お金の使い道は4つある。
消費、浪費、投資、そして寄付。
憶えてるかな? 前に書いた記事を参照してね→俺の給料の使い道
ペンスタンドを自腹で買ったのは、寄付したかったから。
実践→体感→理解
投資の勉強を始めて、お金の使い道を学んだが、寄付がどんな効果を生むかは分からなかった。
見返りを求めずに使ったお金が、やがて自分に返ってくるという理屈。
寄付こそが投資を成功、加速する原動力だと説かれてもピンと来なかった。
だからまずやってみたんだよね。それがこのペンスタンド。
日頃世話になってる会社に、社長に、感謝を込めて。
実際それまで、接客カウンターにはペンスタンドなくてね。受付や契約にペン必須なんだけど、その都度ペンを探すことも多かった。
これを買ってからペンを見失うこともなくなったし、動作がおもしろいから、お客さんが興味もってくれてね。会話の糸口になることもしばしば。
社長も社員も喜んでくれてね。正直それだけで買った甲斐はあったと思える。
そしてね。寄付の効果は後になってよく分かった。感じられた。理解できた。
仕事で躓いたとき、皆が応援してくれた。
アパートを購入できたのも、少なからずこの寄付が原動力だったと思う。
見返りを求めない寄付が、見えない力になって俺を後押ししてくれたんだ。
これはやってみなきゃ理解できない。
継続してこそ投資。継続してこそ寄付。
投資はもちろん、寄付もずっと続けているよ。
月に1万円を寄付に使うと決めているからね。
取引先の業者にお菓子の差し入れをしていたら、半年後に契約になって返ってきた。
両親に硝子切子のグラスをプレゼントしたら、倍の値段の靴を貰った。
これまで無意味な慣習と思っていた、お中元お歳暮を、寄付のいい機会だと捉えるようになった。
寄付に慣れてくると、何を贈ろうかと考えることが楽しくなってくる。
見返りを期待してないから、費用対効果とか悩まずに、単純に相手が喜びそうなものを選ぶようになる。それが楽しい。
お金の使い方が上手くなる。
楽しいだけでなく、相手が喜ぶものを考えることで、お金の使い方が上手になる。
実はこれも、寄付をやることの大きなメリットなんだ。
同じ金額を使うにしても、上手と下手がある。
お中元お歳暮がそうだね。慣習に流されてとりあえず妥当な予算で選ぶだけじゃ事務的。
相手のことを考えて選ぶからこそ、喜ばれる。
喜ばれるお金の使い方を身につければ、それだけで自分のスキルに、評価になる。
寄付でも資金管理。
月1万円の寄付。実はルール通りやれてない。
こないだ、今年はいくら寄付したかと振り返ってみたら、まだ11月なのに既に12万円を超えていた。
予算オーバーである。
やりすぎもよくない。
ルールを守ることが投資成功への道。寄付も同じ様に考えてみる。
計画通りでない支出は、別のところにしわ寄せが来ているはず。
来年は、寄付も予定通りの額で着地させたい。
おまけ。
ペンスタンド、もう1個買って会社に寄付してる。
バランスがいいから中々回転が止まらない。くるくるキラキラきれいだよ。
質問や感想、雑談など待ってます